Firemen
Men whose work is not to put fires out but to set them — burning books. By turning knowledge to ash, they preserve the “peace” of society.
昇火士(ファイアマン)とは、レイ・ブラッドベリの小説『華氏451度』に登場する、本を焼き払うことを仕事とする人々のことを指す。かつては火を消していた消防士が、社会の変化とともに「火をつける側」へと役割を変えたと作中で語られる。
通報が入ると出動し、家にある本に灯油をかけて燃やし尽くす。彼らの装備には、紙が燃えはじめる温度である「451」の数字が刻まれている。主人公のモンターグもその一人で、最初は仕事に何の疑いも抱いていなかった。しかし、不思議な少女との出会いや、本と一緒に自ら火に飛び込んだ女性の姿を目にしたことで、「自分はこれまで何を燃やしてきたのか」と立ち止まり始める。
この破壊行為は、「当たり前の仕事」として組み込まれていた。本を燃やすのは悪意に満ちた人物ではなく、マニュアル通りに真面目に働く普通の人々であり、決まった手順に従って作業が進む限り、自分のやっていることへの疑問は仕事の外へと追いやられてしまう。
Fahrenheit 451 Ray Bradbury / 1953
A society where owning books is forbidden, and any that are found are burned. Montag, a fireman whose job is to burn them, meets someone who leads him to question the thought and the words he has helped destroy.