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物語

潜在犯

犯罪係数が規定値を超えた者。まだ罪を犯していなくても、いずれ犯すと判定された時点で隔離と治療の対象になり、社会から切り離される。犯罪に対する「予防」のシステム。

来歴

潜在犯とは、アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』に登場する区分で、犯罪係数が規定値を超えたと判定された者を指す。罪を犯していなくても、いずれ犯すと見なされた時点で、隔離や治療の対象となり、社会の側から切り離される。

判定を受けた者に、反論の手立てはほとんど残されていない。数値は本人の意思とは別に動き、いったん高くなれば、平静を取り戻すこと自体が難しくなる。作中では、施設で暮らす者、監視のもとで捜査に従事する者など、社会の縁に置かれた人々の姿が繰り返し描かれる。

予防という言葉は、そこに含まれる断定を覆い隠す。まだ起きていない出来事を根拠に人を扱うとき、その人には、その判断が誤りだったと示す機会が与えられない。潜在犯という設定が抱えているのは、安全のための先回りが、どこまで人を先に諦めてよいのかという問題である。

出典

PSYCHO-PASS サイコパス Production I.G / 2012

人の心理状態が数値化され、〈犯罪係数〉によって犯罪が起きる前に裁かれる社会。シビュラシステムが人々を管理する未来で、刑事たちが正義と制度のあいだで揺れる。

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