マトリックス
人間が機械のエネルギー源として培養され、仮想現実の中で「普通の人生」を送っていると思い込まされている世界。現実と虚構の境界。
来歴
マトリックスとは、ウォシャウスキー姉妹の映画『マトリックス』に登場する、人類に見せられている仮想現実を指す。人々は培養槽の中で機械のエネルギー源として生かされながら、意識の上ではごく普通の都市生活を送っていると思い込んでいる。
物語の起点は、その世界に触れたときに生じる小さな違和感である。主人公ネオは、説明のつかないほころびを追ううちに、選択を差し出される。知らないまま元の生活へ戻るか、知ったうえで戻れなくなるか。作中で、この分かれ道は二色の錠剤として示される。
偽物だと分かっている世界と、偽物だと知らずにいる世界。この作品が問うているのは、どちらが現実かではなく、快適な虚構を捨てる理由が人にあるのかという点にある。この語はやがて作品を離れ、疑いようのないものとして与えられた枠組み全般を指しても使われるようになった。
出典
マトリックス ウォシャウスキー姉妹 / 1999
人類が知らぬ間に機械に支配され、仮想現実〈マトリックス〉の中で眠らされている世界。真実を知った主人公ネオが、現実と虚構の境界をめぐる戦いに身を投じる。
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