文学やアニメ、映画、思想など、「ディストピア」に関連する言葉のギャラリーです。

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1932年

すばらしい新世界

オルダス・ハクスリー

人が工場で生産・管理される未来社会。人々は生まれる前から階級を定められ、薬〈ソーマ〉で不安を消され、与えられた幸福の中で疑問を持たない。安定と引き換えに自由を手放した世界を描く。

この作品から生まれた言葉 7
ソーマ 副作用もなく、苦痛や不安をないものにすることができる薬。少しでも悲しみや鬱々とした気分が訪れれば、人々はすぐにソーマを服用する。ソーマは幸福感を与え、不満や疑問、葛藤さえも静かに消し去る。人々も社会も、恒常的に「安定」させることができる。 階級制(アルファ〜イプシロン) 人間が生まれる前から五つの階級に分けられ、知能や役割まで人工的に定められる制度。不満を抱かないよう、それぞれに“ちょうどよい幸福”が調整されている。 睡眠教育 眠っている子どもに言葉を繰り返し聞かせ、価値観や道徳を刷り込む教育法。人は自分で考える前に、社会に都合のよい信念を植えつけられる。 野蛮人保護区 文明社会の外に残された地域。管理も条件づけもされない“昔ながら”の人々が暮らし、文明人からは珍しい見世物のように扱われる。 ボカノフスキー法 一つの受精卵を人工的に分裂させ、最大で九十六人もの同じ人間をつくり出す技術。個性を消し、規格化された労働力を大量生産する。 フィーリー 映像に触感や匂いまで加えた娯楽。強い刺激で人々を満たし、考える隙も不満も与えないための“気晴らし”として使われる。 フォード紀元 自動車王フォードの名を神に戴き、その大量生産の思想を暦の起点とした社会。人間さえ規格品として量産され、「みんなが万人のもの」と教え込まれる。